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農業技術功労者表彰
受賞者の業績概要

(平成19年度〜平成28年度)


平成28年度(第72回)
平成25年度(第69回)  平成26年度(第70回)  平成27年度(第71回)
平成24年度(第68回)  第67回(平成23年度)  第66回(平成22年度)
第65回(平成21年度)  第64回(平成20年度)  第63回(平成19年度)


平成28年度(第72回)
受賞者名 業績名(クリックすると業績概要をご覧になれます) 所属名等
岡 章生
(おか あきお)
58歳
ビタミンAコントロールによる高品質牛肉生産技術の開発 兵庫県立農林水産技術総合センター
淡路農業技術センター畜産部長
熊谷 勝巳
(くまがい かつみ)
59歳
メタン発生抑制と高温障害回避のための水田土づくり技術の確立 山形県農業総合研究センター
食の安全環境部長
柴田 健一郎
(しばた けんいちろう)
52歳
果樹の樹体ジョイント仕立て法による生産性向上技術の開発 神奈川県農業技術センター 生産技術部
果樹花き研究課 主任研究員
竹内 隆
(たけうち たかし)
58歳
イチゴ品種「紅ほっぺ」「きらぴ香」の育成 静岡県農林技術研究所 研究統括監
田代 暢哉
(たしろ のぶや)
59歳
果樹病害虫防除における薬剤散布技術の開発と普及 佐賀県上場営農センター 所長
守川 俊幸
(もりかわ としゆき)
53歳
チューリップの土壌伝染性ウイルス病防除技術の開発 富山県農林水産総合技術センター
農業研究所 病理昆虫課長
(敬称略 五十音順 年齢は平成28年4月1日現在)


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平成27年度(第71回)
受賞者名 業績名(クリックすると業績概要をご覧になれます) 所属名等
金田 吉弘
(かねた よしひろ)
62歳
水稲育苗箱全量施肥技術の実用化 秋田県立大学
生物資源科学部生物環境科学科 教授
角田 佳則
(すみだ よしのり)
59歳
イネもみ枯細菌病の生態解明と防除技術の開発に関する研究 山口県農林総合技術センター 農業技術部資源循環研究室長兼山口県病害虫防除所長
濱田 千裕
(はまだ ゆきひろ)
57歳
現地解決型研究による水田作経営体の経営安定技術の開発と普及 愛知県農業総合試験場 場長
日影 孝志
(ひかげ たかし)
58歳
リンドウの育種技術の開発と新品種育成並びに海外展開 八幡平市花き研究開発センター 所長
古庄 雅彦
(ふるしょう まさひこ)
57歳
高品質で病害抵抗性に優れる麦類品種の育成と選抜技術の開発 福岡県農林業総合試験場農産部 部長
柳沢 朗
(やなぎさわ あきら)
57歳
「きたほなみ」など主要小麦品種の育成と穂発芽極難系統の作出 地方独立行政法人北海道立総合研究機構
農業研究本部十勝農業試験場 場長
(敬称略 五十音順 年齢は平成27年4月1日現在)


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平成26年度(第70回)
受賞者名 業績名(クリックすると業績概要をご覧になれます) 所属名等
安藤   孝
(あんどう たかし)
52歳
超臨界流体抽出法による残留農薬多種類高効率分析技術の開発 宮崎県総合農業試験場
生産流通部 部長
牛山 智彦
(うしやま ともひこ)
58歳
麦類の新品種育成と半数体育種法の開発 長野県南信農業試験場
場長
大江 靖雄
(おおえ やすお)
59歳
農業経営の多角化と農村資源マネジメントに関する研究及び普及 千葉大学大学院
園芸学研究科 教授
近藤   直
(こんどう なおし)
54歳
農作業の自動化とセンシングシステムの開発並びに普及 京都大学大学院
農学研究科 教授
野田 昌伸
(のだ まさのぶ)
58歳
但馬牛の改良と効率的な飼養管理技術の開発 兵庫県立農林水産技術総合センター
北部農業技術センター 所長
日坂 弘行
(ひさか ひろゆき)
59歳
落花生の新たな商品開発と葉菜類の鮮度保持に関する研究 千葉県夷隅農業事務所
次長
吉岡 邦雄
(よしおか くにお)
60歳
原子力発電所事故に伴う放射性物質関係試験研究と技術対策の構築 福島県農業総合センター
作物園芸部 専門員
(敬称略 五十音順 年齢は平成26年4月1日現在)


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平成25年度(第69回)
受賞者名 業績名(クリックすると業績概要をご覧になれます) 所属名等
相野 公孝
(あいの まさたか)
55歳
植物内生細菌を利用したナス科青枯病の生物防除に関する研究 兵庫県立農林水産技術総合センター
農業技術センター環境・病害虫部 部長
兼病害虫防除所 所長
金子 文宜
(かねこ ふみのり)
59歳
千葉県における地下水の特性とその農業利用及び保全に関する研究 千葉県農林総合研究センター
センター長
五月女 敏範
(そうとめ としのり)
49歳
オオムギ縞萎縮病抵抗性育種の効率化とサチホゴールデン等の育成 栃木県農業試験場研究開発部
麦類研究室 室長
福ア 智司
(ふくざき さとし)
49歳
洗浄・殺菌操作における次亜塩素酸の先進的活用技術の開発 国立大学法人三重大学大学院
生物資源学研究科 教授
藤田 達男
(ふじた たつお)
56歳
肉用牛の遺伝性疾患等に関するゲノム研究と育種改良への応用 大分県農林水産研究指導センター
畜産研究部 主幹研究員
三好 孝典
(みよし たかのり)
53歳
果樹腐敗抑制製剤(食品添加物)の開発と普及 愛媛県農林水産部農業振興局
農産園芸課 主幹
(敬称略 五十音順 年齢は平成25年4月1日現在)


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平成24年度(第68回)
受賞者名 業績名(クリックすると業績概要をご覧になれます) 所属名等
家入 誠二
(いえいり せいじ)
55歳
ブタの育種改良と環境に配慮した高品質畜産物生産技術の開発 熊本県農業研究センター
草地畜産研究所 所長
大石 一史
(おおいし かずし)
58歳
キクの優良系統の選抜および無病苗生産・利用技術の確立 愛知県農業総合試験場
企画普及部 部長
大泉 利勝
(おおいずみとしかつ)
59歳
温室メロンの隔離床栽培技術の開発と優良品種の育成に関する研究 千葉県農林総合研究センター
暖地園芸研究所 所長
児玉  徹
(こだま とおる)
65歳
「あきたこまち」のブランド化に貢献した生育栄養診断技術の開発 元 秋田県農林水産技術センター
農業試験場 場長
重盛  勲
(しげもり いさお)
59歳
ダイズおよび飼料用トウモロコシの新品種育成と選抜技術の改良 長野県野菜花き試験場
場長
山本 良孝
(やまもと よしたか)
59歳
水稲の気象変動下における高品質・良食味栽培技術の確立と新品種の育成・普及 前 富山県農林水産総合技術センター
次長
(敬称略 五十音順 年齢は平成24年4月1日現在)

(備考)昭和19年度以降、財団法人農業技術協会において表彰事業が行われていたが、平成24年度に、農林水産技術会議及び公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会との共催事業に移行し、 農林水産技術会議会長賞を授与している。


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第67回(平成23年度)
氏 名 現 職 受 賞 業 績 業 績 概 要
※石坂 宏 埼玉県農林総合研究センター園芸研究所 次長 シクラメンの種間交雑等による芳香性品種の育成並びにイオンビーム照射による新花色品種の開発  シクラメンの種間交雑において胚珠培養と染色体倍加により種間雑種の作出に成功し、稔性があり草姿が園芸品種に近く、野生種に近い芳香をもつシクラメン品種を世界で初めて育成し生産販売に成功した。さらに、イオンビームの照射によりシクラメン属にはみられないデルフィニジンを有する赤紫色の突然変異体の作出に成功し、青色芳香シクラメン作出に必要な遺伝資源として注目される。
※石原 良行 栃木県下都賀農業振興事務所経営普及部 部長補佐 いちご「とちおとめ」の育成並びに環境にやさしいトマトの養液栽培技術の開発と普及  わが国のいちご栽培の最有力品種となっている大果・良食味で外観にすぐれ、促成栽培に適した「とちおとめ」を育成し普及した。また、トマトのロックウール栽培において、使用済み培地並びに培養廃液による環境負荷の軽減を図るため、未利用資源のスギ樹皮を培地に用い、給与した培養液をすべて作物に吸収させる閉鎖型で非循環方式の「毛管給液を併用した閉鎖型養液システム」を開発し実用化した。
小坂 能尚 京都府農林水産技術センター 生物資源研究センター所長 低温処理法による植物ウイルス病に有効なワクチンの開発と普及  ウイルスに感染した植物を15℃に一定期間おく‘低温処理’により新しいワクチン株を作成し、ダイズとキュウリの重要病害ウイルスであるダイズモザイクウイルスとズッキーニ黄斑モザイクウイルスに有効なワクチンの効率的製法を開発した。これは世界的にも先駆的な研究成果である。とくにズッキーニ黄斑モザイクウイルスのワクチンは、国内で初めて生物農薬として登録され、接種株が全国各地のキュウリ産地に導入されている。
高橋 慶太郎 秋田県総合食品研究センター 醸造試験場 主席研究員 「白神こだま酵母」の開発及び食品への利用と普及  白神産地の腐葉土から分離した酵母の中から「白神こだま酵母」を発見した。この酵母は、パン酵母が具備すべき発酵力、安定性、操作性に優れた特性を有するのみならず、冷凍耐性と乾燥耐性をも具備しており、製パン用酵母としてのみならず、化粧品素材、どぶろく用酵母さらには天然系調味・保存料としての利用が拡大しており、全国の食品産業から絶大な支持を得ている。
※松元 順 鹿児島県農業開発総合センター 副所長兼企画調整部長 畜産集中地域における窒素負荷の低減対策の確立  家畜ふん堆肥の利用拡大と広域流通促進のためにペレット化にいち早く取組み、効率的なペレット製造工程を確立するとともに、野菜など18作目の養分吸収特性に応じた施用技術を開発した。さらに、わが国有数の畜産地帯となっている笠野原台地周縁地下水の硝酸態窒素汚染の原因を解明して、豚ぷん尿の素掘り貯留の廃止、堆肥センターの整備、水田の脱窒機能を活かした田畑連鎖による窒素低減等に多大の業績をあげた。
宮田 明義 山口県農林総合技術センター 農業技術部 部長 高糖系温州みかんの隔年交互結実栽培法による高品質・安定生産技術の開発と普及  わが国の温州みかん栽培の不安定要因となっている隔年結果による生産量の変動を解決するため、果実を結実させない樹(遊休樹)と通常の倍量を着果させる樹を同一園地内に配置して、毎年の生産量を安定させる「隔年交互結実栽培技術」を開発した。この技術の導入により、消費者に好まれる中玉高品質果実の安定的な生産とともに、防除・摘果作業の省力化を可能とし、農家経営の安定・向上に多大な貢献をした。本技術は中晩生かんきつ等にも広く応用され、全国的な生産・需給対策にも取り入れられている。
注)※印は、併せて「新並河賞」の受賞者
 新並河賞は、当該年度の農業技術功労者表彰を受けた方のうち、(1)作物の品種改良の功績、(2)北信越(長野、新潟、富山、石川、福井の各県)地域の功績、(3)指定試験事業の功績、 のいずれかに該当する功績による受賞者に授与されます。


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第66回(平成22年度)
氏 名 現 職 受 賞 業 績 業 績 概 要
植松 清次 千葉県農林総合研究センター病害虫防除課長 野菜・花き類の土壌病害及び花き類を中心とした園芸作物の新病害の発生生態の解明と防除に関する研究  露地、施設栽培を問わず野菜や花き類の難防除病害の多くが土壌病害であることに着目し、卓越した病害同定技術により年間200件以上診断を行うとともに、花き類の病害を中心として150種以上の新病害の原因を明らかにした。特に疫病菌類の分類・同定に多大の貢献をした。難防除土壌病害に対しては、土壌消毒の効果が高いことを明らかにし、熱水土壌消毒や還元消毒法など環境への負荷が少ない防除法を確立した。
林 英明 出光興産株式会社アグリバイオ事業部 技術顧問
((前)広島県立総合技術研究所農業技術センター次長(兼)技術支援部長)
斑点米発生害虫の防除技術とオンシツコナジラミの天敵利用技術の確立ならびに普及  全国的に水稲に発生するカメムシの一種(アカスジカスミカメ)について、発生生態ならびに被害の発生メカニズムを解明した。さらに、防除薬剤を選定し効果的な散布時期を明らかにするとともに要防除水準を明らかにし、アカスジカスミカメによる斑点米発生の軽減に大きく貢献をした。他方、野菜・花き類に甚大な被害を与える侵入害虫オンシツコナジラミ防除のため天敵寄生蜂オンシツツヤコバチを導入した。モニタリング法によりオンシツコナジラミの発生消長を明らかにし、天敵寄生蜂の放飼法等により難防除害虫の防除技術の開発と普及に努めた。これらはわが国における環境に優しい天敵農薬利用の先駆となった。
深谷 富夫 全国農業協同組合連合会
 秋田県本部 嘱託(参与)
((前)秋田県農林水産技術センター農業試験場主席研究員(兼)生産環境部長)
イネいもち病の育苗期防除と伝染源排除による減農薬防除技術の開発と普及  水稲のいもち病の伝染環を効果的に遮断する育苗期防除を基幹とした減農薬防除体系を確立し、穂いもち防除の削減を可能にするなど従来のいもち病防除体系を一新した。また、生者者団体とともに現地実証に基づく普及啓発運動を広く展開し、減農薬等環境負荷軽減対策の普及、推進に多大の貢献をした。
※星 豊一 新潟県農業総合研究所 所長 水稲の高品質品種の育成と効率的選抜法の開発  長年にわたり水稲の品種育成に取り組み、主食用米をはじめ、糯、酒造用品種、米粉用等の新形質米など29品種にのぼる実用品種の育成に貢献した。これらのうち「越淡麗」は新潟における大吟醸酒醸造を可能にし、切りもちや米菓生産に向く加工好適米品種「わたぼうし」を育成した。さらに、炊飯米の光沢に着目して良食味品種を効率的に選抜する方法を開発したほか、温水循環式の高温登熟検定施設を開発した。
※宮脇 耕平 長野県畜産試験場長 豚のウエットフィーディング技術体系の確立等養豚経営技術の改善  長年にわたり養豚に関する研究に尽力し、とくに、豚のウエットフィーディング技術体系の確立をはじめ、長野式人工保育器の開発と哺育マニュアルの作成、ランドレースの系統造成による「シンシュウL」の育成など幾多のすぐれた業績を上げた。これら技術は県を超えて全国の養豚農家に活用され、養豚経営改善に多大な貢献をした。
山口 正篤 栃木県農業環境指導センター 所長 北関東内陸部における水稲の収量向上と品質安定化技術の体系化と普及  土壌や気候の特性に合わせた基肥窒素量の肥効管理の推進、統計学的手法を活用した出穂予測システムの構築、省力化を目的とした緩行性肥料による全量基肥技術ならびに現場で容易に実施できる水稲の発育段階の予測法の開発、労力を半減できる平置き出芽法の実用化など、地域特性にあわせ生産者が実行できる技術を開発し、水稲収量の向上と品質の安定化に大きく寄与した。
注)※印は、併せて「新並河賞」の受賞者
 新並河賞は、当該年度の農業技術功労者表彰を受けた方のうち、(1)作物の品種改良の功績、(2)北信越(長野、新潟、富山、石川、福井の各県)地域の功績、(3)指定試験事業の功績、 のいずれかに該当する功績による受賞者に授与されます。


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第65回(平成21年度)
氏 名 現 職 受 賞 業 績 業 績 概 要
岡山 健夫 奈良県農業総合センター副所長 イチゴ炭疽病の発生生態の究明と発病制御技術の開発  近年導入が進められたイチゴの主要品種はいずれも炭疽病に罹病性で、産地で多大な被害を引き起こしているが、この病原菌を同定するとともに、発生生態や伝染環を解明し、潜在感染株の除去、雨よけ、底面給水等耕種的防除技術を柱とする発病制御技術を開発し、わが国イチゴの安全、安定生産に大きく貢献した。
柿沼 健治 特定非営利活動法人 新形質米普及会理事長 新形質米品種の種子生産と普及活動  「ミルキークイーン」などの「新形質米」は、加工調理、健康食品、米粉等従来の品種にはない利用特性を備えているが、既存の都道府県奨励品種制度になじまないため、公的機関による普及システムに乗りにくく、生産者が種子や栽培情報を入手することが困難であった。このため、新たに全国の生産者からなる「新形質米研究会」、「新形質米普及会」を組織し、試験栽培、情報交換会等により新形質米の全国への普及に努めるとともに、種子の生産供給、流通を通じ生産の拡大、定着に大きく貢献した。
※櫻田 博 (元)山形県立農業試験場庄内支場 水稲品種開発部長 食味関連理化学特性による効率的選抜技術の確立と山形県水稲主力品種「はえぬき」等の育成  良食味品種育成を可能にする食味関連分析機器をいち早く導入し、初期世代における理科学特性に着目して選抜効率の向上を図るなど効率的な品種育成システムを確立するとともに、これらを活用して山形県の水稲主力品種「はえぬき」をはじめ「どまんなか」、「はなの舞」及び最近の「つや姫」また酒造好適米品種「出羽燦々」等すぐれた品種を多数育成した。
野田 賢治 愛知県農業総合試験場 副場長 家きんの効率的育種方法の確立と鶏受精卵の長期保存技術の開発  採卵率、卵重等に優れた能力を有する鶏を選抜するため、23時間周期、絶食後の回復状況等の選抜環境を調整する効率的育種方法を確立するとともに、鶏群の遺伝子パラメーターによる指数選抜法を導入し、複数形質を同時に改良することを可能にした。また受精卵の変温管理、密封処理により、3週間後でも孵化率90%を維持できる長期保存技術を開発した。併せてウズラの改良にも取組むなど、わが国家きん産業の発展に大きく貢献した。
宮本 久美 和歌山県農林水産総合技術センター 果樹試験場 栽培部長 ミカンの非破壊糖酸測定機の開発とその活用による園地診断地理情報システムの開発  近赤外分光器によるミカンの糖度高度測定法と遊離酸含量の類別法を確立し、これをもとに、世界で初めてのオンライン型糖酸測定機(透過型光センサー)を開発・実用化した。現在、透過型光センサーは全国の選果場で標準装備され、果実の外観から内部品質重視へと大きな変革がなされた。また、このような集荷データと生産情報を結びつける園地診断地理情報システム(GIS)を開発し客観的データに基づく営農指導、全国の産地の維持発展に大きく貢献している。先駆的研究、技術開発、その普及活動がカンキツ産業に寄与した功績は多大であり高く評価される。
※向畠 博行 富山県農林水産総合技術センター 園芸研究所 副所長 チューリップ及びダイズ等の各種作物病害の原因究明と防除技術の確立  水田転作作物であるチューリップについて、防除が困難な土壌伝染性病害の発生生態に取組み、新たに「疫病」「ピシウム葉枯病」「茎枯病」を同定・命名した。これら病害及び「球根腐敗病」のほ場診断技術を確立し早期防除を可能にすることにより、産地の維持に大きな貢献をした。また、ダイズについても「茎疫病」「リゾクトリア根腐病」の発生生態を解明し防除技術を確立するとともにその他水稲の種子伝染病、いもち病、紋枯病の減農薬防除技術の確立に寄与した。
注)※印は、併せて「新並河賞」の受賞者
 新並河賞は、当該年度の農業技術功労者表彰を受けた方のうち、(1)作物の品種改良の功績、(2)北信越(長野、新潟、富山、石川、福井の各県)地域の功績、(3)指定試験事業の功績、 のいずれかに該当する功績による受賞者に授与されます。


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第64回(平成20年度)
氏 名 現 職 受 賞 業 績 業 績 概 要
勝谷 範敏 広島県立総合技術研究所 農業技術センター技術支援部担当部長 宿根花きの周年安定生産技術の開発と普及  宿根花きデルフィニウムの生態解明により周年安定生産技術を開発し、その普及により全国規模の切り花用花きとして途を拓いた。また、トルコギキョウについても、生態解明に基づく安定生産技術の開発において多大の業績をあげ、近畿中国四国地域の花き研究を先導し、この地域の花き産業の振興に大きく寄与した。
烏山 光昭 鹿児島県農業開発総合センター 茶業部長 茶園土壌における窒素診断・施肥技術の確立  窒素肥料の過剰施用による肥効低下や地下水汚染等の環境負荷が懸念されている茶生産の改善を図るため、生育時期別最適窒素濃度を設定し、土壌診断に基づいて不足量を補う画期的な環境保全型施肥技術を開発・普及し、品質・収量を維持しつつ生産コストと環境負荷の低減を可能にする新しい茶園管理技術を確立した。
※小村 國則 長崎県農業大学校 講師 暖地バレイショ品種の育成及び育種技術の開発  暖地バレイショの主力品種となっている「ニシユタカ」をはじめ、多くのバレイショの新品種を育成するとともに、種バレイショの予措技術や品質評価技術の改良などにより新品種の普及に貢献した。さらに、交配技術の改良、花粉の長期保存技術の開発、DNAマーカー育種の途を拓く等育種手法の改良に多大の貢献をした。
遠山 良 地方独立行政法人岩手県工業技術センター 首席専門研究員兼食品醸造技術部長 盛岡冷麺の製造技術開発と普及  朝鮮半島由来で、限られた地域の食品にすぎなかった「冷麺」の改良に取り組み、エクストルーダを用いて消費者の嗜好に合う高品質麺の大量製造技術を開発し、流通適性の高い半乾燥状態で包装を行い、「盛岡冷麺」として普及させ、広く全国的に知られるにいたる技術を確立した。
西村 和彦 大阪府環境農林水産総合研究所 環境研究部長 フェロモン及び食品廃棄物を活用した家畜生産性向上技術の開発  豆腐粕の乳酸菌や酵母を用いた発酵技術や食品廃棄物の油温脱水技術など一連の飼料化技術の開発により、食品廃棄物の再資源化体系を構築した。この技術体系は、他県にも導入され、飼料自給率向上と食品産業支援に寄与した。また、家畜生理面でも、フェロモンを利用した受精適期の判定による受胎率向上の可能性を明らかにした。
※松永 和久 全農宮城県本部米穀部生産企画グループ 技術主管 「ひとめぼれ」等の耐冷性極強水稲品種の育成及び耐冷性遺伝資源の評価と利用  多年にわたり、指定試験地で水稲育種に従事し、「ひとめぼれ」をはじめ、18にも及ぶ新品種を育成した。また、画期的な耐冷性検定技術として「恒温深水法」を開発し、水稲遺伝資源の耐冷性の再評価を行い、育種素材の選択幅を拡大するとともに、耐冷性遺伝子ならびにそれらの「集積効果」を明かにし、耐冷性育種の発展に大きな貢献をした。
注)※印は、併せて「新並河賞」の受賞者
 従来の並河賞(旧並河賞)は、水稲「農林1号」の育成者である並河成資氏の功績を顕彰する目的で設けられました。今年度から「新並河賞」として、指定試験事業70周年記念会の賛助を受け、並河賞の受賞者に加え、指定試験事業の功績による受賞者に授与されることになりました。
 新並河賞は、当該年度の農業技術功労者表彰を受けた方のうち、(1)作物の品種改良の功績、(2)北信越(長野、新潟、富山、石川、福井の各県)地域の功績、(3)指定試験事業の功績、のいずれかに該当する功績による受賞者に授与されます。


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第63回(平成19年度)
氏 名 現 職 受 賞 業 績 業 績 概 要
宇田 明 兵庫県立農林水産技術総合センター 淡路農業技術センター 農業部 部長 前処理剤による切り花の品質保持に関する研究  切り花の老化要因であるエチレンの作用を阻害する銀をSTS(チオ硫酸銀醋酸)の形態で吸収させることにより、観賞期間を従来の2倍以上に延長出来るSTSの出荷前処理技術を開発、普及した。現在、STSは商品化され、カーネーション、デルフィニウム、スイートピー、シュッコンカスミソウなど多くの切り花の出荷前処理技術として世界中に広く普及している。
※笠原 正行 社団法人富山県農林水産公社 農業機械研修センター所長 乾燥過程における米の品質低下防止技術の確立と普及  過乾燥米・胴割れ米の発生防止技術、種籾乾燥法、食味を落とさない乾燥法の確立に大きな成果を上げ、富山の種籾生産の基盤強化に貢献した。また、開発した乾燥機用水分計や二段乾燥法等は、市販乾燥機に広く普及しており、米の乾燥技術の発展に寄与し、食味品質重視の消費者ニーズを満たす技術として多大な貢献をした。
今田 哲雄 山形県農業総合研究センター 畜産試験場副場長(兼家畜改良科長) 養豚経営における生産性要因と技術改善に関する実証的研究と成果の普及指導  養豚一貫経営における豚の繁殖及び肥育に関する技術水準の格差が所得格差をもたらす要因であることを明らかにし、豚の人工授精及び繁殖に関する技術研究及びランドレース種の「ヤマガタエル」や後継の「ガッサンエル」の系統造成にも取り組み、その普及指導に尽力し、山形県における養豚経営の生産性向上に大きく貢献した。
挾間 渉 大分県農林水産研究センター センター長 キュウリ褐斑病などコリネスポラ菌病害の生態解明と防除法の確立・普及  キュウリ褐斑病、シソ斑点病、トマト褐色輪紋病などの病原菌であるコリネスポラ・カシコーラの特性、伝染環を解明し、耕種的防除法を明らかにするなど一連の研究により、これまで不明であったコリネスポラ菌病害の我が国における発生生態と防除法のほぼ全容が明らかになった。この成果は、キュウリ、シソ、トマトの生産現場における効果的な防除対策に貢献している。
橋本 俊郎 茨城県工業技術センター 副センター長 漬物用乳酸菌スターターの開発と普及  国内の発酵キムチから分離した乳酸菌(Lactobacillus sakei HS-1)はホモ発酵でガス産生がなく、耐塩性があり、低温下でも増殖が良く、過剰な酸を生産しない漬物用乳酸菌スターターとして優れた性質を有していた。この乳酸菌に着目し、これを用いた漬け物の製造法を特許出願し、6企業が事業化した結果、国内初の乳酸菌スターターとして普及し、食味がよく品質の安定した漬け物製造技術として広く利用されている。
※八幡 茂木 千葉県農業総合研究センター暖地園芸研究所 果樹研究室長 三倍体ビワの作出とそれを用いた無種子果実生産技術の開発  四倍体と二倍体の交雑育種から二倍体既存品種と同等の大きさと果実品質を具えた世界初の三倍体の無種子ビワ専用品種「希房」を育成するとともに、三倍体ビワを用いた種子ビワ生産技術を開発した。また、大苗育苗技術、植物生長調節剤の処理法、非破壊品質評価装置による品質測定技術、DNA鑑定技術等「希房」の産地普及定着技術を確立した。
注)※印は併せて並河賞受賞
 並河賞は水稲「農林1号」の育成者である並河成資氏を記念して設けられた賞で、作物の品種改良の功績による受賞者または5県(新潟、富山、石川、福井、長野)の受賞者に授与されるものである。


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